Dec 11, 2021

東京大学One Earth Guardians主催 「暮らしのなかのグリーントランスメーション(GX)」で登壇

今年最後の日曜日、12月26日(日)15時〜17時15分に下記、公開シンポジウムで登壇させて頂きます。実は繊維アパレル産業と密接な関係がある農学。衣食住の暮らしの中でのグリーントランスメーションについて、アパレル視点でお話しさせて頂きます。シンポジウムの詳細は下記の通りです。

GX=Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)とはなんでしょうか?
CO2排出ゼロや脱炭素の文脈で語られるGXは、たとえば再生可能エネルギー利用への転換という形で、企業などでの取り組みが始まっています。日本では今、GXは経済成長につながるもの、との側面に光があてられがちです。しかし果たして、気候変動をはじめとする数々の危機に直面する私たちが取り組むべきGXとは本来なんなのか、考えてみる必要があるのではないでしょうか。

より本質的には、GXとは、ただ一つの地球の資源を一方的に使い続けてきた人類が、いかにこれをペイバックして持続可能にするかを目指す社会の変革であるはずです。そのためには、産業政策や企業の経営課題としてのGXだけでなく、私たち一人ひとりの日々の暮らしにおけるGXにもっと目を向ける必要があると考えています。
人間の衣食住を支えてきた学問分野であり、さまざまな生き物が暮らす自然環境と人類活動との調和を目指す農学には、暮らしのなかのGXを実現していくミッションがあります。環境負荷を抑えた低炭素農業や、バイオマス由来の素材や燃料、森林管理を通じた物質循環をはじめとする研究成果に根ざした取り組みを模索しています。

本シンポジウムでは、食や天気、衣服といった日常生活にあるものを着眼点に、暮らしに根ざしたGXの必要性について考えます。そして、それが地球全体の持続可能性にどうつながるのか、農学の観点から思いを巡らせるとともに、ヒトを含むあらゆる生物が共生できる未来を目指すOne Earth Guardiansとして何ができるのかを対話する機会にしたいと思います。

<内容>
●話題提供 | 暮らしに根ざすGX
「近年の異常気象と気候変動」
井田 寛子 氏 /気象予報士・キャスター
「次世代のサステナブルファッション」
鈴木 素 氏 /hap株式会社 代表取締役社長
「食品ロスを減らすためにわたしたちにできること」
井出 留美 氏 /株式会社 office 3.11 代表取締役

●講演 | 人の暮らしと森林とGX ~演習林の挑戦~
蔵治 光一郎 /東京大学大学院農学生命科学研究科 附属演習林 教授

●パネルディスカッション
話題提供のお三方のほか、OEGs受講生など学生がパネリストとして登壇します。
(モデレーター:髙橋 伸一郎 /東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)

<対象>
環境や持続可能性、地球の未来に関心のある生活者の皆さま
(大学生、大学院生、中高生のみなさんもぜひご参加ください) *プログラムなどの詳細は、イベントページをご覧ください。
(イベントページはPeatixです。初めてお使いになる方はお手数ですがアカウント登録をお願いいたします。)

https://one-earth-guardians-symposium2021.peatix.com